11月26日に、初のアルバム「アリス=紗良・オット/リスト:超絶技巧練習曲集」をリリースされます、若手実力派ピアニスト、アリス=紗良・オットさん。Felistaでは、あえて、そんな彼女の、クラシック以外の意外でチャーミングなエンタメライフについて、インタビューさせていただきました!
※クラシック関連のインタビューは、「古典派.com」特集ページをご覧ください。
【アリス】そうですね~、ジャズも聴きますし、70年代80年代のポップスとかも好きですし、ロックも聴きますよ!
ロックだと
ピンクフロイド、
エアロスミス、
レッドツェッペリン、
ガンズ&ローゼス・・・なんかが大好きなんですよ~。
【アリス】一人でいると大声張り上げながら歌ってるんですよ(笑)みんながいる時はうるさいっていわれるんですけどね。
ロックは、リラックスできるのでよく聴いてます。
【Felista】意外ですね!
【アリス】いえ、もちろんそれだけじゃないですよ。
この前、突然思いついたんですけど、シューベルトの歌曲の楽譜を出してきて、全部を伴奏しながら歌って演奏してみようと思ってやってみたんです(笑)そしたら大変だったんですよ~。2時間ぐらいかかりました(笑)
シューベルトの歌曲はポップスみたいにメロディを弾くというわけではないので、歌詞を読むのも大変ですしね。
【アリス】いつから描き始めたのかわかりませんが、ペンさえ握ればどこにでも描いちゃいますね(笑)
ある時、電話しながら無意識に電話機に落書きしてしまって。
そしたら父から雷が落ちて、
「全部ふきとれー!」ってものすごく怒られました。
ちなみに、マジックじゃなくてボールペンで書いてしまってたので、中々消せなくて(笑)何使っても消せないので
結局、落書き部分を全部カッターで切り取ってしまって、さらに怒られてしまいました!
きれいになったからいいじゃないかって父には言ったんですけどね。
【Felista】そんなにお好きなんですね(驚) 絵も習われてたんですか?
【アリス】いえ、絵は習ってないんですけど、一時漫画も描いてまして、スクリーントーンとか買って描いてる時期もありました。
いろんなものにチャレンジしたくて。凝るとはまってしまうんですよね。親は困ってますけど(笑)
※アリスさんのイラストは、
オフィシャルサイトでご覧いただけます。
【アリス】漫画は、好きなんですけど、結末がとても気になるので、続きものより一気に読めるものが好きですね。
ドイツは、すごい日本の漫画ブームで、
「ベルサイユのばら」とか
「キャプテン翼」とか
「北斗の拳」とか
「クレヨンしんちゃん」とか、いろんなものが入ってきていますよ。
ちなみに、私が好きなのは
、「はだしのゲン」ですね。
意外かもしれませんが、
「はだしのゲン」を読んで初めて広島で起きた出来事を知ったドイツの生徒たちも
多いということです。漫画によって歴史に対する興味が芽生えたということもありますね。
【アリス】本は、
カフカとか
ブルガーコフとかが好きですね。
【アリス】人間に隠れている二面性にすごく興味があるんです。例えば映画でもビスコンティの
「ベニスに死す」とかデヴィットリンチの
「ロスト・ハイウェイ」あたりが好きで。
【アリス】映画を朝の4時までずっと観ることがよくあって、みんなにうるさいって言われてます(笑)
どちらかと言うと、今の若い人向けの映画よりも、古典映画が好きですね。いろんなメッセージが隠されていていて深みのあるものが好きです。ハリウッド作品はあまり観ないかな。
【Felista】やはり、ヨーロッパの作品を観ることが多いですか?
【アリス】いえ、ヨーロッパの作品だけでなく、日本映画も好きですよ。例えば、北野たけしの
「Dolls」とかすごく感動しました!
あと、
黒澤明も好きですね
「羅生門」とかも。
【アリス】そういえば、ミュンヘンで三船敏郎さんが経営されていた「ミフネ」というレストランがありました。
ミュンヘンで一番高い高級レストランだったそうですが、ご本人が亡くなられてからは、閉店してしまったようです。

【アリス】キエフの国立フィルハーモニーで演奏した後に、日本大使の方がディナーに招待してくださったのですがその翌日、キエフから250KM離れているカメンカという小さな村に連れて行って下さったんです。
そこには、プーシキンが昔住んでいて、その次にチャイコフスキーの妹さんの夏の別荘になっていている、現在の
チャイコフスキー博物館があるんです。
博物館には、チャイコフスキー愛用のピアノが置いてあって、そこの館長さんが「弾いていいよ」と言って下さったので、弾いてみたんですね。
そしたら、やっぱりすごく調律が狂ってるにも関わらず、音がというか音色がすごくきれいなんですよ!
その時、やっぱりピアノの音って弾く人によって変わっていくんじゃないかな~と感じたんです。
それですごく感動して、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、第3楽章を弾いてみたのですが、その特館長さんから、実はこれは「ウクライナの民謡が元となって作られたんだよ」と教えていただきました。
それに感動して、なんとか楽譜をとりよせてくれませんか?って頼みましたら、日本でキエフ国立フィルハーモニーのツアーがあった時に楽譜をわざわざ取り寄せて送ってくださったんです。
その場所を訪れてから、曲のイメージがちょっと変わって。
たぶんみなさんのイメージとちょっと違うかもしれません。
メランコリーというか春を待つ喜びとか、そういったものが込められた優しい曲だとわかりました。土地を訪れて、背景を知ると曲の印象が違いますね。
そのほかの場所ですと、
ドイツ・バイロイト(地図はこちら)でしょうか。
私が行ったのは、ちょうど、バイロイト音楽祭の最中だったのですが、ワーグナーのために作られ、晩年のリストも演奏したというピアノがあってそのピアノで私も3回演奏しました。
そのワーグナー博物館のすぐ隣にリストの最期の家があったり(今はリスト博物館ですね)
そうゆう場所に行けたことは貴重な経験だと思います。きっとリストはすごいオーラのある人だったんだろうな~って。
でも、靴が置いてあってあったのですが、小さかった!自分より小さかったのですごいショックでした(笑)

【アリス】そうですね、舞台で演奏していると、
日常生活では味わえない瞬間を味わえることがあるんですよ。
つまり、舞台でしか生まれてこない瞬間を味わえることが出来るのは幸せですね。
例えば、超絶技巧練習曲を12曲全部を弾き終わって初めて感じる緊張感というか、それをお客様と感じる緊張感というのか、その瞬間が、「ほんとに幸せだな~」と感じます。
ほんとに鳥肌が立つんですよ!
立ち上がって拍手が起こるまでの、時間がとまってるような空気というかなんというか・・・
そういったことはやっぱり舞台でしか経験できないものですし、毎日経験できるものではありませんよね。
音楽家というか芸術家はそうゆう瞬間のために生きてるのではないかと思います。
聴いてる方もそういった瞬間を共感し、味わっていただきたいですしそれをお伝えするのが私たちの役目ではないかと思っています。
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| 演奏による一瞬の輝き、オーディエンスとの一体感を大切にするアリスさん。芸術家肌でありながら、とてもきさくな方でした。日々いろいろなものを吸収して、それを音楽に活かそうとされる姿勢にとても感銘を受けました。アリスさん、本当に長時間ありがとうございました!
【Felistaインタビュアー】 | |
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フランツ・リスト:《超絶技巧練習曲集》
アリス=紗良・オット(ピアノ) Alice Sara Ott, piano
録音:2008年6月 ハンブルク
CD:UCCG-1440\2,500(\2,381) ドイツ・グラモフォン
[2008年11月26日発売]大幅日本先行発売!
オフィシャルサイト
ユニバーサルミュージックオフィシャルサイト
コンサートレビュー
放送を観てすぐに、アリスさんの曲を聴きたくなりCDを購入しました。
演奏聴くのが楽しみです。
また、曲に関するコメントなどありましたら教えてください。
Felistaの姉妹サイト「古典派com」にて、アリスさんのクラシック音楽への取り組みについて、インタビューしております。
今回発売の「リスト」についても触れられてますので、こちらも是非ご覧ください。
演奏の素晴らしさだけでなく、人間的にもとても奥深い魅力的な方です。応援よろしくお願いいたします!
古典派.com アリスさんインタビュー
http://www.shop.kotenha.com/ec-classic/img/features/public/alice_sara_ott/index.html
私は、アリスさんが一番好きだから頑張って下さいね。
心から祈っています。